長文速読2つのテクニックのうち、今回は
読まずに解ける?スキャニングとは
スキャニング(scanning)とは、文章から必要な情報を
文章はほぼ読みません。問われていることを探すだけです。
例えば、こんな問題が出たとします。
「ジョンがエリーに対して述べた意見は次のうちどれか?」
この答えは、本文のどこに書いてあるでしょうか?
もちろん、
John said to Elliy, John told her(ジョンはエリーに~と言った)みたいな表現のそばに、答えが隠されているはずですよね。
これって、逆に考えると「ジョンのセリフの所だけ読めばいい」ってことですよね。
つまり、この問題は全文を読む必要が無く、John関連のところだけ探す(スキャニングする)だけで解けちゃうわけです。
読まずに解く!スキャニングの練習方法
それでは早速、スキャニングの練習方法を紹介していきますね。
まず精読
せっかくスキャニングで該当箇所を見つけられたとしても、そこを正しく訳せなかったら意味ないですよね。
テクニックを身につける前に、まずは英文を正しく読めるようにしてください。
「最初に問題文を読む」癖をつける
スキャニングは「探す」技術です。本文の中から該当部分を探すのです。
では、何を探せばいいのか?
ズバリそれは、
とりあえず問題文を一通り読んで、何を聞かれているのかを把握しましょう。
探す「テーマ」を決める
問題文を確認したら、何を探すのかざっくり
例えば、
Johnが母親に言った内容のうち正しいのはどれか
であれば、Johnから母親へのセリフを探せばいいということになります。これがテーマです。
ちなみに、その「テーマ」から外れる文は、全て飛ばします。あくまで探すだけ。読んじゃダメです。
「読む」のではなく、「探す」のです。
キーワードで決めない。あくまで「テーマ」
実は、スキャニングにはテーマでなく「キーワード」を指定するやり方もあるのですが、これは絶対やめてください。
やり方は、問題文の中からキーワード(単語)を選び、その単語を本文から探して片っ端から印をつけていく感じです。簡単で良さそうに聞こえるかもしれませんね。
でもこのやり方、通用するのは簡単な問題だけ。大学入試では通用しません。
というのも、大学入試の長文は
キーワードだけで探しちゃうと、「あ、似たような文章みっけた!答えこれじゃん!」ってなりがちなんですね。でもそれ、だいたい引っかけなんですね。
だから「キーワード」じゃなくて、スキャニングは
該当箇所を「精読」する
「テーマ」を見つけたら、あとは
スキミングやスキャニングは超ざっくりでしたが、ここだけはめちゃめちゃ正確に訳してください。
スキャニングで見つけた文は、正解不正解が関わる超重要なところです。
上でも述べましたが、一見正解に見える選択肢ほど「実は1単語だけ真逆なことを言っているから不正解」みたいなこと、ザラにあります。
ここはめちゃめちゃ精読してください。
スキャニングは慣れるまでが大変?
いかがでしたか?
今回紹介したスキャニングと、スキミングを活用すれば、超高速で長文が解けるようになります。
ただ、慣れるまでには結構時間がかかると思います。
特に、今まで文章を全部読んでから問題を解いていた人からすれば、最初は違和感だらけでしんどいと思います。
でもそこは耐えてください。最初は辛いですが、
長文の速度で悩んでいる人はぜひ、とりいれてみてくださいね。
- 読むのでなく「探す」
- まずは問題文を確認する
- テーマを決めて、見つけたら精読!