SMARTな目標の決め方を教えよう
「目標」になっていない人が多すぎる?
いきなりですが、質問です。
「目標」って、英語でなんていうか知ってます?
・・・
はい、正解はgoalです。
じゃあ、それを踏まえて聞いてください。
今まで色んな人に「目標」を聞いたなかで、ダントツで一番ひどいと思う目標を紹介しますね。
「勉強がんばる!」
・・・
いや、頑張るって言われても。
どこがゴールなの君は。
みたいなことが、結構いっぱいあるわけですよ。本当に。
もしかしたらこれを読んでいて「え、私じゃん…」って落ち込んでる人もいるかもしれませんね。笑
でも大丈夫です。
今回は、良い目標のたてかたを紹介したいと思います。
SMARTな目標を立てよう
スマートといっても、単に「賢くなれ」と言ってるわけではありません。
S・M・A・R・Tは、英単語の頭文字。
良い目標には「S・M・A・R・Tの5つ」が必要なんです。
その5つとは、、
Specific…具体的で分かりやすい
Measureable…測定できる
Achievable…レベル的に達成できる
Realistic…現状を踏まえている
Timely…期限がある
この5つを全て反映すれば、「目指す意味のある良い目標」になります。
難しそうですかね?でも大丈夫です。カンタンです。
今回、話を分かりやすくするために、架空の人物を登場させてみます。
例えばこんな人がいたとしましょう。
高3
部活を引退したばかり(6月)
偏差値45
早稲田に合格したい
例えばこの人が
「単語帳を1冊覚える!」
という目標を立てているとしますね。
まあ悪い目標とまでは言いませんが、これだけでは「ゴール」としては不十分すぎ。
この目標を、SMARTな目標に変えていきたいと思います。
Specific…具体的で分かりやすく
「具体的」とは
人によって解釈が変わらない、ハッキリとした目標にしましょう。
もし英単語を覚える目的が「英検準2級」であれば、英検準2級用の単語帳を覚えればいい、となりますよね。
海外に旅行行きたい人であれば「現地の人がよく使う英単語集」みたいなものですかね。
このように、目的をハッキリさせたうえで、分かりやすい目標を立てましょう。
今回の目的は「早稲田大学に合格」なので、超難関レベルの難しい単語帳を覚える必要があります。
なので目標は「早慶レベルの単語帳1冊を覚える」みたいにした方が、より具体的で分かりやすいですね。
Measureable…測定できる
目標を達成したのかどうかを明確に測れるように、
まあ、テストがあれば話が早い。「90点以上」とかであれば簡単に測定できますね。
じゃあテストが無い場合はどうするか。
「どれだけ覚えたか」を測るのは無理なので、代わりに「ノルマ」を作りましょう。
「1日何ページ進める」みたいな感じで、とにかく数値として計測できるようにしましょう。
例えば「1冊全て終わるまで、毎日30単語ずつ」みたいな感じですかね。
Achievable…レベル的に達成できる
高い目標を設定するのは良いこと。
でももし、今のあなたが偏差値30台だったとしたら…
いきなり早稲田レベルの単語を覚えられる?
先にやるべきことがあるのではないでしょうか?
自分のレベルを無視すると、達成が不可能すぎてやる気が出ない可能性があります。
今回の例では、今の偏差値が45。早慶向けの超難関単語を覚える前に、高校生の基礎単語1000みたいのを覚えたほうがいいですよね。
「まずは学校レベルの基礎単語帳1000を覚えて、そのあとの早慶向け単語帳」という目標であれば、レベル的に達成できますね。
Realistic…現状を踏まえている
「毎日30単語ずつ覚える」
これ、できると思います?
暇な人なら、余裕ですね。
逆に部活やらなにやらで忙しい人は、少し大変かもしれないですね。
このように、レベル的には可能な目標だとしても、その人の生活リズムや忙しさなどの「現実」を考慮したら、実は不可能だった、みたいなことって結構あるんです。
例えば、部活がハードで帰宅は22時すぎ。朝練で5時起きの人。
これだと毎日単語覚えるのはムリそうですよね。せいぜい寝る前の10単語くらい?
このように、
今回の架空人物は、もう部活引退してる人。16時には家帰れる。
16時以降は自由。毎日5時間はムリなく勉強できます。
これなら「毎日30語」は余裕ですね。むしろ、もっとたくさん覚えられるかもしれません。
Timely…期限がある
目標には必ず
「単語帳1冊覚える」でも、いつまでに終わらせるのか次第で話が全然変わってきます。
もし期限が「1年間で1冊」だとしたら、めっちゃ余裕。仮に3,000語の単語帳だとすると、365で割ると「毎日たった10語」だけで1周が終わる計算です。
ただ期限が「1ヶ月で1冊」だとしたら、めっちゃハイペースで一気に覚えないときついです。30で割ってみると「1日100語」は覚えないと1か月で終わらない計算になります。
このように、「期限」次第でやるべきことが一気に変わるんです。
それに、暗記系はとくに「1周」だけで完璧に覚えられるわけがないので、目標設定のときには
今回の架空人物に戻ると、高3の6月ですね。夏までには基礎固めを完了(3周くらい?)して、11月頃までには早慶レベルの単語まで詰めて(2周はやっときたい)、そこから過去問演習に移りたいところ。
なので「基礎→8月までに3周」「早慶向け→11月までに2周」を期限としましょう。
※ここでは仮に、「基礎単語帳は1000語」「早慶向けは1500語」とします
※それで計算したら、「基礎は毎日50単語」「早慶は毎日30単語」で終わる計算になりました
ハッキリとした目標なら頑張れる
ーーいかがでしたか?
最初に立てた目標は、
「英単語帳を1冊覚える」
でしたが、これをSMARTにすると、、
(1)1000語の基礎レベル単語帳→ 毎日50単語ずつ続けて、2か月で3周する
(2)1500語の早慶向け単語帳→ 毎日30単語続けて、3か月で2周する
といった感じになります。(※あくまで1つの例ですが)
どうですか?だいぶハッキリとした目標ではないでしょうか?
このように「SMART」の5項目を考慮して目標を立てると、小学生でも分かるようなハッキリとした目標がつくれます。
もし目標立ててない人がいたら、絶対目標立てたほうがいいっすよ。
ゴールがあるマラソンと、ゴールのないマラソン、どっちの方が頑張れますか?
もうお分かりですね、はい。
ぜひSMARTな目標を立てて、ガンガン努力しちゃってください。
- Specific…誰が見ても分かる?
- Measureable…測定できる?
- Achievable…レベル的に可能?
- Realistic…現実をふまえると?
- Timely…期限は?