暗記論は間違いだらけ!
受験勉強の話になると必ず挙がるのが「暗記」の話。まあ覚える量多いからね。
ネットで「暗記法」と調べると、いろーんな方法が出てきます。ただどのサイトも「最強の暗記法」とか言ってるので、結局どれが本当に最強なのか分かりません。
学校の教師に聞くとさらに危険。本気で「100回書け」とか言ってきます。根性論が過ぎる。
まあやり方は人それぞれなので、他人のやり方を否定するつもりはありませんが、ちゃんと
脳は1時間で半分忘れる?
では暗記の本質とは何か。それは「脳は忘れるもん」ということ。
このグラフを見てください。
これは「エビングハウスの忘却曲線」というもので、「時間が経つと、どれだけ忘れてしまうのか」をグラフにしたものです。
なんと
というのも、人間の脳は良くできていて、記憶するかを「重要度」で決めているんです。
インパクトが強かったり、何度も繰り返し使っている情報は「大事!」ってことですぐに覚えます。
友達の名前、好きなアニメ、家から駅までの道などが良い例。よく覚えてるでしょ。
ですが逆に、脳が「あんまり使わんだろう」と判断した情報は、20分もしないうちにすぐ忘れちゃうんです。
初対面の人の名前はすぐ忘れます。使わないから。
そして受験勉強も一緒です。英単語、歴史上の出来事、原子の名前など、別に忘れても困らない(生活に影響が出ない)内容ばっかですよね。だからすぐ忘れるんです。
脳を騙そう。暗記の本質は「繰り返す」こと
とはいっても「忘れちゃうからしょうがない」とはいきません。覚えなきゃ合格できませんからね。
では受験勉強みたいな「脳にとって不要な情報」を覚えるには、どうしたらよいのでしょうか?
その答えは、
何度も使いまくって、脳に「この情報はよく使うから、記憶しておいたほうが得だよ!」と思わせるんです。
要は脳をだませばいいわけです。何度も繰り返し使うことで「受験の内容ってよく使うよな、重要っぽいから覚えとこ。」としてしまえばいいんです。
暗記は繰り返す「回数」が重要。いかに多く繰り返せるかが重要です。
スピードが全て。暗記は「超高速」で繰り返せ
回数がすべてということは、暗記1回あたりの時間はできるだけ短い方がいいということになります。
分かりやすく言うと、「1時間で100個」じゃなくて、「10分で100個」を6回繰り返したほうがいいということ。
同じ1時間でも、後者の方が6倍も繰り返す回数が多いですよね。
まあもっと言えば、どうせ1周目は忘れるから時間かけてもしょうがないんです。1時間もしないうちに半分忘れちゃうんですから。
だから1周を限りなく短くして、
瞬殺! 超高速の「0秒」暗記法
高速で何度も繰り返すのがいいことが分かりましたね。
じゃあそれを踏まえ、最速で覚える暗記法を教えます。
「最強」かは知りませんが、少なくとも「最速」だと思いますよ。w
1. 一通り見て覚える
とりあえず覚える。どうせ忘れるけど。
「見ないで言える」状態を作りましょう。
1つだけ注意、絶対に書かないこと。
時間のムダ。答えを見て、とりあえず高速で覚える。
書くのは一旦覚えてから。漢字とかスペルとかをチェックするタイミングにしましょう。
「見ないで言える」がゴールです。
2.「0秒クイズ」で○×を仕分ける
単純に「覚えた→忘れた→また覚える」じゃなくて
「覚えた→忘れた→忘れたやつだけ覚える」の方が早いっすよね。
仕分けもスピード重視でいきましょう。
そこで必要になるのが「0秒クイズ」です。
やり方は簡単。頭の中でクイズをして、
大事なのでもう一度いいます。
「0秒」ですよ。
記憶は繰り返しが重要ですから、スピードを究極まで上げたほうが良いんです。
だから「0秒」なんです。
3. ×が消えるまで、何周も0秒クイズを繰り返す
仕分けができたら、次は2周目です。覚えるまでひたすら繰り返します。
1周目はすべて覚える必要がありますが、
そのため2周目は、覚える数が一気に減ることになります。
3周目はもっと×が減ってるわけです。
このように、
しかも「0秒」なので、時間をかけずに何周も繰り返すことが可能になります。
もし仮に10周したとしても、そんなに時間はかかりません。
- 記憶は”1時間で半分”忘れる
- 暗記の秘訣は”高速で繰り返す”
- 「0秒」で○×を仕分けろ!